本当の友達とはどんな友達でしょうか。あの人は本当の友達?なんて心配は無用です。本当の友達は、自分の心がけ次第で誰にでも作ることができます。ただし、心がけを間違えるとなくしてしまうこともあります。今回は、本当の友達の作り方についてお話します。
本当の友達とは
学生時代からだったり社会人になってからだったり、始まりに違いはあるものの長く続く友達とすぐに終わってしまう友達がいます。
中でも親友と呼べる存在の友達は欲しいとは思うもののなかなかできないのが実情です。
友達がいる・いない場合のそれぞれのメリットとデメリット
友達はいるほうがいいと思われがちですが、友達がいることによるデメリットもあります。逆に、友達がいないことのメリットもあります。ここでは、友達がいることのメリットデメリットや友達がいないことのメリットデメリットを紹介します。
友達がいるメリットとデメリット
高校時代など周りにいつも大勢の友達がいるのを見ると羨ましく感じますが、実際のところはどうなのかについてお話します。
まずは、友達がいることのメリットですが、やはり寂しくないや心細くないというのが挙げられます。わからないことを相談できたり、単に話ができたりするだけでも心強い存在になります。
逆に友達がいることのデメリットは、付き合いが面倒になるときがあることが挙げられます。気が乗らない集まりでも付き合わなければならず、断るにも気を遣うなどのわずらわしさがあります。
また、独りになりたいときでも、気遣って話しかけられるなど、面倒な気分になってしまいます。
友達がいないメリットとデメリット
友達がいないことのメリットは、一見なさそうに思いますが、実はあります。まずは、友達がいないことのメリットは、友達との付き合いや約束などのわずらわしさがないことが挙げられます。
せっかくの休日は、家で過ごしたり、自分の時間として使いたいと思うもの。誰にも気兼ねせず自分の時間を自由に過ごせるというメリットがあります。
逆に友達がいないことのデメリットは、独りぼっち、寂しいが挙げられます。スマホのSNSの着信がないなど、自分の部屋にいるとさらに孤独感が増します。
休日も自分の部屋にこもって過ごすことが多いのでさらに孤独になってしまいます。
普通の友達と本当の友達を見分けるポイント
普通の友達と本当の友達には明確な線引きがありません。そのため見分けるポイントは、人によって違います。
ただし、ひとつだけ共通するものを挙げると、信頼の度合いではないでしょうか。
何でも相談できるというのも、もとをただせば信頼しているから。ここでは、普通の友達と本当の友達の見分け方のポイントを紹介します。
見分けるポイント
前述のことから考えると普通の友達と本当の友達を見分けるポイントは、いつの間にか気になっている存在かどうかではないでしょうか。
そのひとつが、困ったことがあったときに相談しようと思う相手です。普段どれだけ連絡を密に取っているかどうかではなく、困ったときに頼る相手が本当の友達ということです。
本当の友達を作る方法や見つけ方
人生で本当の友達を得られるのは1人いるかどうかといわれています。学生時代には、部活やクラスメートなど友達を作りやすい環境にありますが、職場となると少し事情が違ってきます。ここでは、本当の友達を作る方法や見つける方法を紹介します。
学生時代からの友達関係から本当の友達を作る
学生時代からの友達で多いのは、部活の仲間というケースが多くなります。数年間ともに厳しい練習を乗り越えたことや同じ目標を目指したことから、絆が生まれ、そんな中で支えてくれる存在と出会ったことから本当の友達へと発展します。
では、学生時代の友達がなぜ本当の友達になるのか。その理由は、利害が絡まずに付き合える環境にあるからです。
部活をしていなくても、学園祭や体育祭などでもクラスメイトと一緒に練習や準備をする中で、友情を深めていくこともあります。
さらに、卒業後の同窓会などを経て親交を深め本当の友達となるケースもあるなど、学生時代の友達から本当の友達に発展することがあります。
社会人になってからの本当の友達の作り方
社会人になってから知り合うのは、大きく職場と趣味の二つに分かれます。
職場で知り合う場合は、手柄や出世、上下関係など利害が絡むので、学生時代のような付き合いは望めません。ただ、同じ目的を目指す仲間という関係から親友に発展するケースがあります。
趣味で知り合う場合は、職場のような利害は関係なく付き合えます。年齢も気にせず付き合えるので、純粋に趣味を楽しむ関係から一緒にいる時間が増え、深い友達付き合いが始まり、親友関係に発展します。
本当の友達は異性でもあり
ここまでの話では、同性の友達を前提として話してきましたが、異性でも本当の友達になれるのかという疑問も出てきます。
「男女に友情は成立するのかしないのか」の疑問も含めて、異性の本当の友達について考えてみます。
異性の友達は成り立つのか
一緒に出掛けたりする異性の友達が大勢いる人がいます。趣味や友達のつながりなどでできた関係ですが、恋愛関係に発展することなく、あくまでも友達としての関係が続きます。
友達としての関係を長続きさせるためのコツは、相手のことにあまり立ち入らない、お互いに異性を意識させないことです。
恋愛相談など、必要以上に立ち入ってしまうと異性を意識させてしまい、友達関係が崩れてしまうことがあります。
育った環境が大きく影響
異性の友達ができる人は、男兄弟だけの中で育った女性や女姉妹の中で育った男性など育った環境が大きく影響します。
どちらのケースも、幼少期から身近に異性がいて一緒に生活しているので異性に対する特別な感情というものがなく、大きくなってからもそれは変わらないので、異性と意識せず付き合いができます。
異性の本当の友達はできないのか
本当の友達になれるかという問題ですが、異性の場合は、かなり難しいといわれています。ただし、一方がもう一方を全く異性として見ていない場合に限り成立します。
このケースの場合は、お互いに好きという気持ちはありますが、恋愛というよりは人として好きというレベルなので、恋愛に発展しにくい関係にあります。
お互いに好きと気持ちはありますが、立ち入った相談をするなど一緒に過ごす時間も多くなることから、異性でありながら本当の友達関係が築けます。
本当の友達は身近にいても気づかない場合が多い
本当の友達は、常に客観的に善悪を判断できることと、友達の思いを考慮できる柔軟さが必要です。自分の考えにあてはめるのは簡単ですが、それでは常に一緒にいて判断しなければならなくなります。
今回のテーマは、幅広い世代に共通する内容となっている「本当の友達」でした。学校ではいじめ問題が叫ばれ、職場では、パワハラ問題がなかなか消えない現代。
人との関わり方も時代とともに変わってくるなかで、友達の存在は、かなり大きな影響をもたらします。
学生の間では、親友以外にも「信友」や「心友」という言葉も使われているなど、潜在的に友達との関係を意識しているようです。
なぜそんな意識をするのかというと多くの学生が、人付き合いが煩わしいから一人でいるほうがいいという子がいる一方、人との関わりを欲している子も多いからで、そういう思いを漢字であわわしているようです。
社会人になると状況は一変し、それぞれの思惑で動くようになります。同じ目標は目指すもののそこには大人の事情が絡むことから、ときに人の嫌な部分が見えることがあります。
そういう状況下では、本当の友達を作るということにいたることはありません。では、社会人が孤独かというと、学生時代の友達に会ったり、趣味に時間を割いたりすることで友達を作っています。
学生にしても社会人にしても、本当の友達とは、気づかないうちに関係が出来上がっているものであって、探そうとして探せるものではありません。
このことに気付かず、本当の友達を探そうと意識し過ぎてしまうと、理想ばかり追求してしまって、人との付き合いを忘れてしまうことになります。そう考えると、すでに本当の友達がいるのに気づいてない場合も考えられます。
ところで、友達付き合いをしていると、ときに厳しいことを言わなければならない状況が出てきます。どんなに言い方に気をつけても、相手に気持ちが伝わるのは、かなり後の話となります。
その間、無視されたり、悪態をつかれたり、暴言を吐かれたりなど思いとは裏腹な行動を取られる場合があります。それでも、相手のことを思う強い気持ちを持ち続けなければなりません。
逆にいうと、友達を思う強い気持ちがなければ、友達に思いは届かず、過ちを正すことはできません。さらに、大事なのは、友達との信頼関係がなければやはり伝わることはありません。
本当の友達には、ほかの人にはない強い信頼関係と強い思いが必要で、この両者は長い月日を経て、築かれるものです。
あなたにも身近に本当の友達と呼べる人がいるはずです。ただし、そのことに気づくかどうかはあなたの行ないにかかっています。