以前は、生前に死について語ることは、縁起でもないとタブー視されていましたが、最近では、自分の最後を迎える準備をする人が増えているといいます。今回は、終活という言葉の意味についてお話します。
終活とは
終活と聞いても実際何をどうすればいいのかわからない方が多いのではないでしょうか。ここでは終活という言葉の意味についてお話します。
終活という言葉の意味
エンディングノートや生前葬などテレビや雑誌で取り上げられるなど、終活に関連するものは数多く発表され、多くの方が取り入れているといいます。
ただ、形として取り入れているだけで、終活の本来意味を理解して行っているかというと、必ずしもそうではありません。
そもそも終活とは、自分の最後は延命措置をするかしないか、葬儀はどのようにするかなど「人生の最後を迎えるにあたり準備すること」だと言われています。
ところが、一部ではこの終活がイベント化し、自分の最後について深く考えることなく、業者の勧めるさまざまなメニューをこなしているケースも見られます。
終活を、自分が自分の最後について考える機会だとするならば、イベント化することは致し方ないことなのかもしれません。
ただ、どこかのタイミングで、自分の最後についてじっくりと考える時間を設けることは、その後人生を生きる上でも効果的です。
終活でやらなければならないこと
終活が自分の人生の最後を迎える準備だとすると、やっておかなければならないことはどんなことなのでしょうか。ここでは、終活でやらなければならないことについてお話します。
自分の最後について考える
終活でやらなければならいことならないこと1つ目は、終活の本来の目的である自分の人生の最後について、じっくり考えることです。
考えなければならないことはたくさんあります。たとえば、延命措置をするのかしないのか、臓器提供するのかしないのか、葬儀はどうするのかなどです。
自分がどういう最後を迎えるかは、誰にもわかりませんが、少なくともある程度の年齢まで生きて、最後を迎えるという前提で考えてみるのも1つです。
家族の最後について話し合う
終活でやらなければならいこと2つ目は、前述した自分の最後について考えたことを、家族とも共有することです。
自分が当事者となる場合だけではなく、家族の最後を看取ることも考えられます。家族の誰かが昏睡状態のときに、代わりに延命するかどうかを判断しなければならないケースもあります。
そういう意味でも、最低限、延命措置はするか、葬儀はどうするかは話し合っておいたほうがいいかもしれません。
終活とは自分の最後についてじっくりと考える機会を設けること
今回は、終活という言葉の意味についてお話しました。
終活とは、自分の最後を迎える準備だと言われています。その準備の中には、自分の最後についてじっくりと考える機会を設けることも含まれます。
一方で、さまざまな終活を演出する業者もでてきています。そのため、終活がイベント化するのではと危惧する声も聞こえています。
ただ、終活の本来の目的が「自分の人生の最後を迎える準備」だとするなら、イベント化することも致方ことなのかもしれません。